『世界をまどわせた地図』を読んだ

『世界をまどわせた地図』を読んだ。読んだというより目を通したの方が正しいかもしれない。人々が伝説や言い伝えから想像して書き加えたり、あるいは金を得るために嘘をついたり、誤字脱字・誤記が原因でこの世に産み落とされた存在しない島や山脈などの話が語られる。単に世界の探索がなされていなかったころの話としてみなすのではなく、「なぜ人は作り話をするのか?」とかそういうことを考えて読むと楽しいと思う。地図作成者が「面白くするために」書き加えた架空の島や架空の動物、首なし人間なんかも出てくる。地図というものが正確な何かを指し示していると確信できる、のはここ100年くらいの話なのかもしれない。(グーグルマップに2012年まで載っていた存在しない島もあるけれど)

ポヤイス国の話はなかなかに悲惨。想像したくもない。ググるWikipediaが出てくるのでそちらを。